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社交ダンスの社交

よく、社交ダンスには、エチケットやマナーなどといった社交技術も必用だと言われています。「社交ダンスですので、社交を忘れて踊ってはいてはいけません」とか、逆に「楽しければ良い」などと、さまざまな意見やそれぞれの信憑性と主張があります。しかしそれらが本当に、本来の社交ダンスの意味をなしているのか、そこには疑問を感じてしまいます。関連のありそうな語句を辞書で調べてみると、社交とは、社会生活に必要である、人と人とのつきあい。社交家とは、人とのつきあいを好み、また、上手なつきあいが出来る人。

社交ダンスとは、男女が 1 対となって踊るダンスの意。社交辞令とは、社交上の褒め言葉。社交界とは、上流階級である人々が集まることで交際する社会。社交的とは、社交性に富むさま。社交性とは、人づきあいが上手い性質。などと出ています。たいていの武術やスポーツ、そうした稽古事では、礼儀と作法が大変に重要視されていて、そうしたことに欠ける人は「退部」であるとか、「破門」であるとかの処分を降されるという、重い処罰が与えられるのです。

社交ダンスについては、「破門」ということがあるのかどうかは確かではありませんが、礼儀作法が重要なことは、他に漏れないでしょう。しかし日本人に与える「社交」という言葉のイメージはどうでしょうか。なぜか不潔なようなものを感じている人は少なくないのではないでしょうか。「上流階級」に「社交」なんて言葉を並べられると、少し卑猥なイメージを受ける人が多いでしょう。チークダンスの与えるイメージなのか、お腹の出た浴衣姿の親父が会社の慰安旅行などで、若い女性社員を無理やり引っ張り出して踊って喜んでいるような、そうしたイメージが悪影響を及ぼしているのでしょうか。

近年ではそうした慰安旅行自体が少なくなって来ているようですが。社交ダンスの意味においては「社交ダンスとは男女が 1 対となって踊るダンス」のこの説明が、現在の社交ダンスの意味としては最も適しているでしょう。辞書に載っているような「社交」の意味と、現在の「社交ダンス」本体の意味は合っていないような気がします。

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